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朝晩が涼しくなり、過ごしやすい季節になってきました。体調が安定してくる時期ですが、退院してしばらく経った頃に、「お薬を飲み忘れてしまう」「飲むのがつらくなってきた」というご相談をいただくことがあります。
今回は、退院後にお薬が続かなくなる理由と、ご家庭でできる工夫、そして訪問看護でできることをまとめました。以下は一般的なお話で、特定の方のことではありません。
退院後に、お薬が続きにくくなる理由
入院中は、看護師がお薬を管理していることが多く、飲み忘れが起きにくい環境です。退院すると、その管理が自分自身に移ります。よくある理由として、次のようなことが挙げられます。
・生活のリズムが変わり、飲むタイミングを忘れる
・調子がよくなり、「もう飲まなくていいのでは」と感じる
・眠気やだるさなど、副作用が気になる
・お薬の数や種類が多くて、混乱する
・「ずっと飲み続けるのは嫌だ」という気持ちがある
・お薬を飲むと、自分が病気だと実感してつらくなる
これらは、決して怠けているのでも、意志が弱いのでもありません。自然な気持ちの動きです。責める必要はありません。
自己判断でやめないでください
調子がよいときほど、「もう大丈夫かも」と思いやすいものです。しかし、お薬の量や種類は、自己判断で減らしたり、やめたりしないでください。症状が再び出てくるおそれがあり、体にも負担がかかることがあります。
お薬が合わない、飲みにくいと感じたときは、その気持ちを主治医や薬剤師に伝えてください。飲み方や種類の見直しが必要かどうかは、主治医が判断します。「正直に言ったら怒られそう」と思われるかもしれませんが、実際の状況を知ることが、医師にとって大切な情報です。
ご家庭でできる工夫
お薬を続けやすくする工夫は、いくつかあります。
飲むタイミングを、生活の動作に結びつける
「朝、歯を磨いたあとに」「夕食の後に」など、毎日必ず行うことと結びつけると、忘れにくくなります。
置き場所を決める
目につく場所、でも子どもやペットの手が届かない場所に、決まった置き場所をつくります。
お薬カレンダーやケースを使う
曜日ごとに分けておくと、飲んだかどうかが一目で分かります。
薬局に相談する
薬局には、飲む時間ごとにお薬をまとめる「一包化」などの工夫を相談できる場合があります。主治医に相談したうえで、薬局に尋ねてみてください。
記録をつける
カレンダーにチェックを入れるだけでも、飲み忘れに気づきやすくなります。
訪問看護でできること
訪問看護では、退院後の生活の中で、お薬を続けるお手伝いをしています。
・お薬の飲み方、残っている数、置き場所を一緒に確認する
・飲み忘れが起きる理由を、責めずに一緒に考える
・飲みにくさや、副作用が気になる様子を、主治医に伝えるお手伝いをする
・生活リズムを整えることで、飲むタイミングを作る
・ご家族様の心配事をお聞きする
大切にしているのは、「飲ませる」ことではなく、「ご本人様が納得して続けられる」ことです。お薬への思いや、不安に思っていることを、安心してお話しいただける関係を目指しています。
服薬管理が難しい時の訪問看護の役割でも、詳しくご紹介しています。
退院後の暮らし全体を支えて
お薬のことだけでなく、睡眠、食事、通院、人とのつながりなど、退院後の暮らしを総合的に支えます。退院後の在宅生活を、私たちが支えますも、あわせてご覧ください。
ご家族様へ
ご家族は、つい「ちゃんと飲んだ?」と何度も確認してしまいがちです。気持ちはよく分かりますが、確認が繰り返されると、ご本人様にとって負担になることもあります。
声をかけるときは、「飲みにくいことはある?」「何か気になることはある?」と、お薬を飲む気持ちに寄り添う聞き方が、受け止めていただきやすい傾向があります。ご家族様の悩みも、訪問看護でお聞きします。詳しくは、ご家族からのご相談も、お気軽にどうぞをご覧ください。
ご利用の流れ
訪問看護の利用には、主治医の指示書が必要です。退院が決まった段階で、病院の相談員や主治医にご相談いただくと、スムーズに進みます。退院前の相談も可能です。流れは、ご相談から初回訪問までの流れ ― はじめての方へに、費用は訪問看護の利用方法・料金についてにまとめています。
契約された方には、電話でご相談に応じ、必要な時は臨時で訪問する体制も整えています。
訪問看護のご相談・お問い合わせ
ご本人様だけでなく、ご家族様からのご相談も歓迎しております。
「自分が対象かわからない」段階でもお気軽にお声がけください。


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