災害への備えと精神科訪問看護 ― お薬と支援をどうつなぐか

玄関の隅に置かれた防災用のリュックと懐中電灯

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7月も終わりに近づき、台風の季節が近づいてまいりました。宮崎は、台風の影響を受けやすい地域です。また、日向灘や南海トラフを震源とする地震への備えも、日ごろから呼びかけられています。

精神科のお薬を毎日飲んでいる方、生活リズムが崩れやすい方にとって、災害は、お薬が手元にない不安や、環境の変化による心の負担が重なりやすい出来事です。今回は、事前に準備しておきたいことをまとめました。

災害時に起こりやすい困りごと

災害で避難や停電が起きると、次のようなことが起こりやすくなります。

・お薬を持ち出せず、飲み続けられなくなる
・避難所の騒がしさや慣れない環境で、眠れなくなる
・不安や緊張が強まり、いつもの症状が出やすくなる
・通院や、訪問のスケジュールが乱れる
・お薬の名前や量を、うまく説明できない

こうした困りごとは、事前の準備で和らげられる部分があります。

お薬についての備え

お薬は、できるだけ手元にある状態を保つことが大切です。

お薬手帳を、すぐ持ち出せる場所に

お薬の名前、量、飲む時間が分かるお薬手帳は、避難先で診察を受けるときにも役立ちます。携帯電話で写真を撮っておくと、紛失した場合にも安心です。

お薬の予備について

予備をどのくらい持つかは、お薬の種類や処方の決まりによって異なります。自己判断で多めにためたり、減らしたりせず、主治医や薬局にご相談ください。

持ち出し袋に入れておくもの

普段のお薬を数日分すぐ持ち出せるよう、決まった場所にまとめておくと便利です。水の入ったペットボトルもあわせて用意してください。

もし飲み忘れたら

お薬を飲めない状況になったときは、自己判断で飲み方を変えず、避難先の救護所や、かかりつけの医療機関にご相談ください。

連絡先と情報の備え

次のような情報を、メモにして、お薬手帳や持ち出し袋にまとめておくと安心です。

・通院している病院の名前、電話番号、主治医の名前
・診断名や、飲んでいるお薬の名前(お薬手帳でも構いません)
・ご家族や、頼れる方の連絡先
・訪問看護ステーションや、相談支援事業所の連絡先
・保険証、受給者証の控え、手帳類のコピー

電話番号は、携帯電話の中だけでなく、紙にも残しておくと、充電が切れたときにも使えます。

地域の支援につなぐ準備

自治体には、災害時に支援が必要な方の名簿を作る仕組みがあります。ご自身やご家族だけでの避難が難しい場合は、お住まいの市町村の窓口にお尋ねください。避難所の場所や、福祉避難所の有無についても、あらかじめ確認しておくと安心です。

ハザードマップは、お住まいの市町村のホームページなどで見られます。ご自宅がどの災害のおそれがある場所にあるかを、確認しておきましょう。

ご家族と話し合っておきたいこと

災害が起きたときの動き方は、ご家族で事前に話し合っておくと、いざというときの迷いが減ります。

・どこへ避難するか(自宅の二階、近くの避難所、親戚の家など)
・お薬は誰がどこに持っているか
・連絡が取れないときの集合場所や、連絡の手段
・ご本人様が不安になったときの、声のかけ方

話し合いの中で、ご本人様の気持ちもよくお聞きください。避難所のような人の多い場所が苦手な方もいらっしゃいます。それも大切な情報です。

訪問看護でできる準備のお手伝い

ご利用中の方には、日ごろの訪問の中で、一緒に備えを確認することができます。

・お薬手帳や、持ち出し袋の中身の確認
・連絡先メモの作成のお手伝い
・災害時の不安への対処を一緒に考える
・ご家族様との話し合いのお手伝い

災害のときの対応は、状況によって大きく異なります。まずは、ご自身の安全を最優先にしてください。落ち着いてからの連絡で構いません。

災害後の心の変化にも

災害のあとは、緊張が続き、眠れない、気分が落ち込む、些細な音に驚くなどの反応が出ることがあります。多くは時間とともに和らぎますが、長引く場合は、主治医や専門の窓口にご相談ください。

ご不明な点は、お気軽にご相談ください。服薬の工夫については、服薬管理が難しい時の訪問看護の役割でもご紹介しています。ご利用の流れは、訪問看護の利用方法・料金についてをご覧ください。

訪問看護のご相談・お問い合わせ

ご本人様だけでなく、ご家族様からのご相談も歓迎しております。
「自分が対象かわからない」段階でもお気軽にお声がけください。

0985-73-8288 / お問い合わせフォーム
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この記事を書いた人

訪問看護ステーション心奏 管理者

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